Python等Script を編集する場合Raspberry piのエディタよりデスクトップのエディタの方が断然使い易い。実行はRaspberry PIで編集はデスクトップでを実現するために、ファイル共有サーバ Samba をRaspberry PIにインストールしたいと思います。Sambaは多くの機能を持った優れたサーバですが、今回の様にDesktop側からアクセスするのみであれば簡単に立ち上げることが出来ます。先ずはインストール。いつもの、”apt” コマンドで以下を実行。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install samba
共有フォルダーの製作
Linuxはフォルダに権限が設定されています。共有フォルダを作る場合その事に注意して製作する必要が有ります。例えば $ sudo mkdir samba でフォルダを製作した場合、このフォルダの使用権限はrootになります。
sudo mkdir
pi@ras:~ $ sudo mkdir samba
pi@ras:~ $ ls -al
total 36
drwxr-xr-x 4 pi pi 4096 Feb 11 17:29 .
drwxr-xr-x 3 root root 4096 Dec 5 11:39 ..
-rw-r--r-- 1 root root 215 Feb 11 14:27 .asoundrc
-rw------- 1 pi pi 1001 Feb 11 15:15 .bash_history
-rw-r--r-- 1 pi pi 220 Dec 5 11:39 .bash_logout
-rw-r--r-- 1 pi pi 3523 Dec 5 11:39 .bashrc
drwx------ 3 pi pi 4096 Feb 11 14:45 .config
-rw-r--r-- 1 pi pi 807 Dec 5 11:39 .profile
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Feb 11 17:29 samba
pi@ras:~ $
この様なフォルダを共有フォルダにするとアクセスするのにroot権限が必要になります。アクセスするユーザーに合わせてフォルダの権限を設定する必要が有ります。ユーザー権限を”777”で作製すれば全ての人がアクセス出来ますが、今回は誰がアクセスして来てもRaspberry PIを立ち上げた時のユーザとして扱う様に設定して行きます。Raspberry PIを立ち上げた時のユーザーとは現行のユーザの事です。現行ユーザーホームディレクトリで mkdir samba と入力すると
mkdir
pi@ras:~ $ mkdir samba
pi@ras:~ $ ls -al
total 36
drwxr-xr-x 4 pi pi 4096 Feb 11 17:29 .
drwxr-xr-x 3 root root 4096 Dec 5 11:39 ..
-rw-r--r-- 1 root root 215 Feb 11 14:27 .asoundrc
-rw------- 1 pi pi 1001 Feb 11 15:15 .bash_history
-rw-r--r-- 1 pi pi 220 Dec 5 11:39 .bash_logout
-rw-r--r-- 1 pi pi 3523 Dec 5 11:39 .bashrc
drwx------ 3 pi pi 4096 Feb 11 14:45 .config
-rw-r--r-- 1 pi pi 807 Dec 5 11:39 .profile
drwxr-xr-x 2 pi pi 4096 Feb 11 17:29 samba
pi@ras:~ $
sambaフォルダの所有権は pi 。ユーザー “pi” がアクセス可能なフォルダとなります。
設定ファイルの編集
次はユーザーがこのフォルダにアクセス出来るように設定して行きます。/etc/samba/smb.confの最後に下記を追加します。
[raspberry_pi]
comment = Share
path = /home/pi/samba
public = yes
read only = no
browsable = yes
force user = pi
- 1行目:
共有名, DeskTopから見える名前
- 2行目: ディレクトリの説明に記述されるコメント
- 3行目: 共有フォルダのパス
- 4行目: Yesならパスワードを要求されない。
- 5行目: NO->Read Onlyでは無い→読み書き可能
- 6行目: Yes→「ネットワークコンピュータ」に表示する
- 7行目: どのユーザで接続しても指定したユーザ(pi)とみなされる。
ここに、”smb.conf” 詳細が有ります。参照下さい。
接続の確認
先ずはSambaの再起動、” $ sudo systemctl restart smbd “。これでサーバが有効になったのでUbuntuから見えるはずです。
- ファイルマネージャーでその他の場所を選択すると、RASPBERRYPIが見えます。これはコンピュータ名です。それをクリックすると
- 設定した、”raspberr_pi”が表示されました。これが共有フォルダーです。これをクリックすると
- 匿名にチェックの入った画面が表示されます。
- Public Yesで設定しているので、そのまま、”接続する” を押します。
- ここが共有フォルダの中身です。
これでUbuntuからRaspberry Piのフォルダーが共有出来ました。