タイムラプスやるなら外で(その2)

今回はハード関係です。ハードで要求される項目は、

  • 電源は、バッテリー駆動とする。今回も乾電池4本。
  • 電池の電圧をモニターするAD変換を装備。
  • 撮影していない時はパワーセーブ(DeepSleep)を使用する。
  • 通常の撮影間隔の時はタイマーを使用したDeepSleepとする。
  • 撮影が終わってアイドル状態の時もパワーセーブモードにする。この場合起動トリガーとなる外部入力が必要

です。

現在手持ちにある資料は、

これらとWebの資料を元に今回の回路を下記の様にしました。

  • 左上のNJU7223回り:
    • 乾電池4本から3.3Vを作るレギュレータです。
    • 電力の消費、ドロップ電圧の低いスグレモノです。
    • 一番左の100KΩ抵抗2個。ここで電池の電圧を測定します。
      • ESP32CAMは殆どの端子が既に使用されており、空き端子を見つけるのが大変でした。
      • ヘッダーピンにAD変換に使用出来る空き端子は無く、基板上に有る小さい方のLEDを駆動している端子(GPIO33)を使用する事にしました。
      • 小さいLEDは外し、その端子を100kΩの中間に繋いでいます。
      • AD変換の精度は、3.3Vを12ビット(4096)。
      • 測定点での電圧は約電池の電圧半分。つまり測定電圧の2倍が電池の電圧となります。
    • NJU7223横のスイッチ。
      • デバック時、ACアダプターから電源を取るための切替
  • ESP32CAM回り
    • GPIO4から出てLEDを駆動している部分は基板上にあるFLASH駆動用で既に配線済み
    • 左側のGPIO4,2,14,13はSSD用。これも既に配線済み。
    • GPIO12。これは特殊なピンで、起動時に、”Low”になっている必要が有る様です。今回は使用を避けました。
    • GPIO1,3はPCとの通信用
    • GPIO0、RSTピン:
      • 機器をパックに入れる場合、この2ピンは容器の外に出したかったので、基板からワイヤーで引出しています。
      • GPIO0は、DeepSleepモード時の起動用トリガーピンに使用出来る様です。
    • GPIO16。このピンは今回は使用していません。今回空いたピンはこのピンのみです。

実際のパーケージ

外で使う事を前提としているので、防水を考慮しました。結局プラスチックのパックの中に実装しました。

  • パックのふたの内側に基板をネジで固定しています。
  • カメラのレンズ部と2つのスイッチが容器の外に出ている。
  • スイッチは、赤がRST。緑がGPIO0。
  • 裏面は配線がむき出しになっていますが、容器の内側になるので問題無し。
  • 容器の箱の部分には電池を入れています。
  • 電池は4本直列。約6V。箱とはネジえ固定しました。
  • ふたを閉めると上の図右の様になります。

これで外に持ち出せる様になりました。次回は制御用のスケッチに付いて説明します。