秋月電子さんで売っているLEDライトを駆動するドライバーです。特徴は
・電源電圧範囲:2.5V to 40V
・出力電圧:40V max.
・出力電流:20mA to 300mA
・出力電流精度:±1.5%
・最大11灯駆動 (LED Vf = 3.4Vの場合)
・消費電流:450μA max.
・PWM調光機能 / イネーブル機能 (共通端子)
・過電流保護機能内蔵
・サーマルシャットダウン回路内蔵
・LEDショート保護回路内蔵 (ヒステリシス付き)
・パッケージ:SOT-89-5
電源電圧範囲がかなり広くいろんな用途に使用できそうです。いネーブル機能とはLEDのオンオフが出来る事だと思います。添付資料によると

の様に使うようです。
- VccとLED端子: ここにLEDをつなぐ
- Rs端子: LEDに流れる電流を設定する。Rsの値は下記の計算で求める

- EN/PWM端子:
- ここをLOWにすればLEDがOFF。HIGHにすればONになります。
- パルスをいれれば明るさの調整が出来るようです。
動作確認回路
動作を確認するために、下記のパーツを追加で購入しました。
- ウォームホワイト色LEDユニットOSMW03C12GP-WarmWhite 32mmΦ
- 12個のLEDが実装されたLEDユニット
- 電源電圧12−14V
- 消費電流60mA
- 完全密封型鉛蓄電池 12V1.2Ah WP1.2-12
- 12Vの鉛蓄電器
- CdSセル(1MΩ)GL5528(4個入)
- これで暗くなったら自動で点灯する回路を目指します。

作った回路はこんな感じ

- Rsの値:
- LEDに流す電流を60mAとすると、0.2/0.06=3.3
- Rs端子とGNDの間に3.3Ωを入れる。
- 12Vはバッテリー
- LEDはLEDユニット。
- EN/PWM:
- GL5528を使用して暗くなったら自動で点灯する様にしました。
- GL5528は明るいと抵抗が0オームになるようで上記の回路では日中EN/PWM端子の電圧は約0Vー>LED オフ
- 暗くなるに連れてGL5528の抵抗が大きくなって来るのでEN/PWM端子の電圧が徐々に上がって行きます。
- EN/PWM端子の電圧がHIGHレベルになるとLEDが点灯します。
- 抵抗値を変えると点灯する暗さの調整が出来ます。今回は、500KΩで希望のくらいの暗さで点灯しました。
ウォームホワイト色LEDユニットOSMW03C12GP-WarmWhite 32mmΦ は単体で動作する製品です。ウラ面に有る+、ーパッドに電源をつなげばLEDが点灯します。試しにバッテリーをつなぐと確かに点灯しました。

でもこのままでは今回の回路には使用出来ないのでこれを改造します。HPにある資料を見ると回路は以下の様になっています。

写真上部にあるICがLEDのドライバー。ここで電流の制御をしている様です。今回はLEDのみ必要なのでこのICを取って使います。

ICの一番左のパッドがLEDとつながっていたので、+パッドの電源コードをそこにハンダ付しています。これでプラス側のコードを12V(NJW4616の5番)に、マイナス側のコードをLED端子(NJW4616の4番)に繋げばOKです。
また、NJW4616はとても小さい素子なので変換基板を使用しています。ICのハンダ付がかなり難しいです。

点灯明るさの調整に幾つかの抵抗を試して500kΩとするまで時間がかかりましたが、ちゃんと動作しました。

全体的には意外と簡単でした。こんな小さいドライバーでLEDのオンオフが出来ます。