人体赤外線感応モジュール ”HiLetgo® 3個セット HC-SR501人体赤外線感応モジュール 人体の赤外線の感応器 [並行輸入品”を買って見ました。
この製品、HPに回路図も有り製作の参考になります。
この回路図より 焦電型赤外線センサの制御用ICがBISS0001と分かったのでSPECを探すと、ここに説明書が有りました。
BISS0001
モジュールの概要は以下の通り。
参考回路も有りました。
簡単に説明すると
- 1番ピン 再検知の有無。 H:再検知有り L:再検知無し
- 一旦トリガーがかかる(センサーが対象物を感知する)と一定時間2番ピンがHighになるのですが、このHighの間にもう一度トリガーがかかった場合の動作を設定します。
- ピンがHighの場合
- トリガーがかかった時点でカウンターがリセットされる。
- つまり対象物が動いている場合、常にトリガーがかかるのでHighの状態が続く。
- この意味で、再検知有り
- ピンがLowの場合
- トリガーがかかってもカウンターはリセットされません。
- つまり一回トリガーがかかれば、その後トリガーの有無にかかわらず、規定の時間のみ出力がHighになり、設定時間になればLowになる。
- その意味で、再検知無し
- 2番ピン 検知出力。 H:検知有り
- トリガーがかかると一定時間Highになります。
- 3,4ピン 検知出力時間設定用ピン
- ここに配線されているR,Cで出力保持時間を設定します。
- 計算式は、Tx = 24576 x R10 x C6 (sec) R10,C6は回路図参照
- 5,6ピン 待機時間設定用ピン
- 出力ピンがLowになってから状態を保持する時間の設定に使用します。
- 計算式は、Ti = 24 x R9 x C7(sec) R9,C7は回路図参照
- 9番ピン モジュールの有効、無効設定用ピン
- High: モジュールが有効
- Low: モジュールが無効
- 12から16ピン: センサー素子の入力とその出力
改めてHPの回路を見ると
- 出力保持時間:3,4ピン
- C:0.01uF。 R: 10kの抵抗と1Mの可変抵抗よって
- 最小保持時間: 24576 x 10000 x 0.01 x 10^-6 = 2.5 sec
- 最大保持時間: 24576 x 1010000 x 0.01 x 10^-6 = 248 sec
- HPには5から200秒と有るのでほぼその通り。
- 待機時間設:5,6ピン
- C: 0.1uF。 R:1M
- 待機時間: 24 x 10^6 x 0.1 x 10^-6 = 2.4 (sec)
- 出力がLowになってから約2.4秒の待機時間となります。
- 12番ピン
- ここに可変抵抗が入っています。ここはセンサー素子からの入力です。
- HPの説明ではセンサーの感知距離の設定に使う様です。
- 9番ピン
- HPの回路とSPECの回路で配線が違う事に気づきました。
- Cds(光センサー)で暗くなった時にICを有効にする為の回路です。
- HPの回路では動作しません。SPECの回路が正解です。
- HPの回路はミスプリントと思われます。
製品を見ると
製品は以下の様になっていました。
- 上部に有る3ピン
- 左から GND 信号 電源(4.5から20V) となっています。
- 真ん中の信号の電圧は、High: 3.3V Low: 0V です
- センサーが感知すると信号ピンがHighになります。
- 3ピンの下の穴2つ
- Cds実装用の穴です。
- Cdsは別売です。
- 下の2つの可変抵抗
- 左: 感度調整。測定距離を調整出来ます。
- 右: 時間調整。センスした後の継続時間を設定出来ます。
- 左下の3ピン
- 1と2をショート: 再検知有り
- 2と3をショート: 再検知無し
最後に動作確認
電源に5Vを入れ、信号ピンにLEDを繋いで動作を確認したのですが、問題無く動く事が分かりました。