前回、PCの動作を確認したので、今回はUbuntu のインストールです。
先ずは試しにお亡くなりになったPCのHDDを今回購入したPCに繋いで電源をONして見ました。運が良ければこれでUbuntuが立ち上がるかと期待して。
結果は全くダメでした。見たことも無いエラーメッセージが出て、全く動きませんでした。普通は、HDDにアクセスしOSで何かセットアップしドライバーが有るとか無いとかやるのですが、全くその素振りも有りませんでした。
気を取り直して順当なインストールです。
- Download Ubuntu Desktop からISOイメージをダウンロードする。
- イメージをDVDに焼く。
- PCにDVDを入れる。
- 空のHDDをPCにつなぐ。
- PCの電源をONする。
問題無く進んでインストール画面が表示されました。言語、キーボード、所在地等を設定した後、Ubuntu 本体のインストールが始まりました。ここまで来ると完了まで時間がかかるので、ちょっと席を外しました。
しばらくして戻って見ると、PCの画面が真っ暗だったのでインストールが終了したと思い何でそうしたのか自分でも分からないのですが、電源をOFFしてしまいました。実はインストールは終了しておらず、スクリーンセーバーになっていただけで、結果的にインストールを強制終了してしまいました。仕方がないのでまた初めからやり直す事にしました。
- インストール用DVDを入れて電源をON
- インストールが始まると思ったら
Failed to open \EFI\BOOT\mmx64.efi - Not Found
Failed to load image \EFI\BOOT\mmx64.efi: Not Found
Failed to start MokManager: Not Fond
Something has gone seriously wrong: import_mok_state() failed
と表示されインストールが始まりません。何回やって同じで上記にメッセージが出ます。さっきはDVDからブート出来たのにブート出来なくなってしまいました。強制終了した時にDVDを壊したかと思いDVDを焼き直したのに結果は同じDVDからブート出来ません。
エラーメッセージをもう一度見直すと、
- Failed to open \EFI\BOOT\mmx64.efi – Not Found
- \EFI\BOOT\mmx64.efiのオープンに失敗しました。
- Failed to load image \EFI\BOOT\mmx64.efi: Not Found
- \EFI\BOOT\mmx64.efiが見つかりません
- Failed to start MokManager: Not Fond
- MokManagerをスタート出来ません。見つかりません。
- Something has gone seriously wrong: import_mok_state() failed
- 重大な間違いが起きています。
と言っている様です。確かにDVDからブート出来なくなっているので重大は間違いを起こしたと自覚しています。でも、そもそも、”mmx64.efi”って何?検索すると、一番最初に出て来たのが、
Alienwareにubuntu18.04を入れようとして超ハマった話
です。見てみると今回の状況と同じ様に見えます。対策が色々書かれていますが、内容がよく理解出来ません。説明に出てくる、”UEFI”、”mmx64.efi”、”EFI”が何も分かりません。それらのワードを検索してやっと分かりました。
UEFI: Unified Extensible Firmware Interface。
BIOSの発展バージョンに事でした。話には聞いた事は有りますが実際に使った事は無かったです。いつもBIOSを使ってインストールしていましたから。
もう少し、UEFIについて調べると
- 今までのBIOSに代わる新しいプログラム
- Deleteキーなどで入り、マウスでも操作できる。
- ブート用にEFIシステムパーティションを使う。
多分、強制終了した前回インストール時にEFIパティションを作ったが完了する前に電源が切れたので、”mmx64.efi”を書けなかった。だから、それが無いと言っているんだと思います。
ところで、このPCは、”UEFI”なのか。UEFIに入るには、電源投入時にDeleteキー等を連打すると有りました。そこで、連打して見ましたがUEFIに入れません。次は大抵、”Esc”キー連打です。今度はBIOSの画面に入りました。もちろんマウスの使えないやつです。つまりこのPC、”UEFI”では無い様です。
BIOSのBOOT順を確認すると、HDD, DVD, USBメディア の順になっていました。思った通りです。ここを、DVD, HDD, USBメディアに変更して再トライ。今度はDVDからBOOT出来ました。
後は簡単です。言われるがままに操作すればインストール完了です。インストール後HDDを見ると

確かに、最初のパティションがEFI System Partitionとなっています。前回はここが壊れていたのでしょう。
ちなみにインストール用のDVD(ISOイメージ)の\EFI\BOOT\は

となっていました。無いんですよね、”mmx64.efi”。
用語の使い方が良く分からないですが、
- PCは通常のBIOS。”UEFI”では無い
- PCのBOOT方式は、”UEFI”
ということでしょうか。とにかくインストール完了です。BOOT方式が違うせいか若干前回のPCより立ち上がりが速い様な気がします。
最後にSPECの確認
今回は、”Ubuntu 18.04.4 LTS”をインストールしたのですが、リンク先に推奨のPCスペックが有ります。下記は、上段に推奨SPEC。下段が今回のPC。
- 2 GHz dual core processor or better
- Corei5
- このサイトによると、Corei5には9世代まで有り、世代の見分け方は、4桁の最初の1文字で行う様です。今回は、3450で3世代になります。
- 下から3番目ですが値段と性能を考えると良い線と思います。
- 8世代から急に性能が上がるのはコアの数が増えたそうです。
- Windowsの場合、世代によってインストールに制限が有るようです。
- Corei5
- 4 GB system memory
- 16GB
- PC3-12800 4Gを4枚で16GBです。
- DDR3 SDRAM にDDR3の説明が有りますが、DDRは8つのランクがり、12800は下から4番目。中間位です。
- 現在はDDR4が主流でしょうか。とすると格落ちの中間ランクとなします。
- 16GB
- 25 GB of free hard drive space
- 500GB HDD
- 容量的には問題無いのですが、現在TOPはSSDでしょう。
- でも、SSDで画期的に速くなるのはPCの立上げ時です。
- 立ち上げ後読み書きを頻繁に行わなければ、そんなにSSDの恩恵は受けないと思いますが。
- 500GB HDD
- Either a DVD drive or a USB port for the installer media
- Both
- DVDを持っていないPCは見かける様になりましたが、さすがにUSBの無いPCは見かけません。
- Both
- Internet access is helpful
- OK
- Ubuntuをインストールするのにインターネットは必須では有りません。
- OK
1万2千円位で買ったPCですが十分要求を満たしてします。ネットゲームをするわけでもなく、動画編集するわけでも無いので、このPCで十分です。昔に比べると安くなったものです。
今後の拡張を考えると、やっぱりHDDをSSDに変更でしょう。OSのインストールが終わって、若干アプリを入れた所で容量が約45GB。多分250GBのSSDで十分と思われます。250GBのSSDは今約4000円で買えます。クリックしそうです。
でも当分は、立ち上げ時我慢してしばらくHDDでやって行く予定です。