最近、Webで水出し茶に鉄を入れて、”タンニン鉄”を作り、野菜に与えるという記事を見つけました。水出し茶に鉄を入れるだけかんたん液肥でつくる鉄ミネラル野菜 人間と同じく野菜も鉄分が不足しておりそれを補うのが目的の様です。
タンニン鉄とは
リンク先には、
広葉樹の腐葉土に含まれるタンニン(ポリフェノール)が地中の鉄分と反応し、動植物に吸収されやすい形(タンニン鉄)となって沢に流れ込み、すべての生物の活力となるというのが野中氏の考察です。
と有るように、鉄とタンニンが反応して出来る物質の様です。この反応で出来る鉄は2価鉄と呼ばれ、野菜の成長に必要は成分の様です。
実際の作り方は簡単で、水と釘を水出し茶のみで出来る様です。水出し茶が一週間位で真っ黒になった画像がリンク先に有りました。
水をやる感覚で根本にまけば良いようですが、どれくらいの間隔でやれば良いか書いていません。人間のミネラルと考えれば水より少なくて良いと思うのですが。先ずは週に1回で初めて見ます。
ちょっと気になる単語を調べて見ました。
- タンニン(ポリフェノール)
- 英語の”tan””「革を鞣す」から由来
- 種子に多く含まれる渋み成分
- 動物の皮をなめし、革に変化させるために使用される
- 柿、お茶、ワイン、コーヒーなどに多く含まれる。
- 金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称
- 2価鉄 3価鉄
- 記号。2価鉄:Fe+2 3価鉄:Fe+3
- 土にはFeが含まれるが、それらの多くは、3価鉄。
- 2価鉄は植物が容易に取り込めるが、3価鉄は取り込み難い。
- 鉄は2価鉄として吸収される。3価鉄はビタミンC等で2価鉄に還元した後吸収されるので効率が悪い。
- ヘム鉄
- Fe2+とポルフェリンがキレート結合したもの。今回はタンニンと結合。
- ヘム鉄の吸収率は 人間の場合約30%。非ヘム鉄は約7%。
- タンニン鉄
- 話の流れからヘム鉄を指すと思われる。
- タンニンで黒くなった鉄自体を指す事がある。
2価鉄の効果
- 鉄は植物の葉緑素を作るために必要
- 鉄分があれば光合成が十分に行える。大きく育つ。
- 根が丈夫になる。土から栄養を吸収しやすくなる
- 野菜の味が変わる。