— BIOS(Basic Input/Output System) —————————————–
- 電源起動時、記憶装置(HDD)等の機器に関して最低限の認識を行う
- 基本的なハードウェアの制御。起動デバイスの順序を設定
- 起動する順にデバイスの先頭セクタにあるMBRを読み込み、ブートローダをロードし制御を移す。
MBR(Master Boot Record)
- 基本パーティション
- 最大で4個。(1つを拡張パティションにすることができる)。ファイルシステムを作成することができる。
- デバイスファイルは sda1から4
- /dev/sda1 1番目のパーティション
- /dev/sda2 2番目のパーティション
- /dev/sda3 3番目のパーティション
- /dev/sda4 4番目のパーティション
- 拡張パーティション
- 論理パーティションを作成するためのパーティション。基本パーティションの1を割り当てる。
- ファイルシステムを作成することはできない。
- 論理パーティション
- 拡張パーティション内に作成。ファイルシステムを作成することができる。
- 基本パーティションのみでは足りない場合(パーティションが5つ以上必要な場合)に作成。
- デバイスファイルはsda5から
- /dev/sda5 1番目のパーティション
- /dev/sda6 2番目のパーティション
- パーティションの数
- 最大15。 基本3つと拡張パーティション内の論理パーティション12
- 管理容量 2TB
— UEFI(Unified Extensible Firmware Interface) ———————
- 基本的なハードウェアの制御を行う。起動時間と再開時間が短縮される。
- CPUに依存しないアーキテクチャとドライバを提供する。セキュリティ機能強化。
- 3TB以上のHDDからの起動をサポートする
- 最初にアクセスされる領域であるESPは「/boot/efi」にマウントされる
GPT(GUID Partition Table)
- 基本パーティション
- 最大で128個。ファイルシステムを作成することができる。
- デバイスファイルはsda1から128
- /dev/sda1 1番目のパーティション
- /dev/sda2 2番目のパーティション
- dev/sda3 3番目のパーティション
- 拡張パーティション => 考え方が無い
- 論理パーティション => 考え方が無い
- 管理容量 => 8ZB
- ESP(EFIシステムパーティション)
- ブートローダや起動に必要なドライバなどが置かれているUEFIを使ったシステムの領域
— LVM(Logical Volume Manager)——————————-
- 論理ボリュームマネージャ
- 複数デバイスを論理的に1つのデバイスとして扱うことで、複数のデバイスにまたがってファイルシステムを作成する。
- 各論理ボリューム(LVM を利用しない場合のパーティションに相当)のサイズを後から変更したり、後から新たな物理ボリュームを追加または削除が可能
- 物理ボリューム (PV:Physical Volume)
- 物理的なハードディスクやパーティション。
- pvcreateコマンドを使用して作成。
- ボリュームグループ (VG:Volume Group)
- 物理ボリュームを集めて作る、仮想的な領域(仮想的なハードディスクのようなもの)
- vgcreateコマンドを使用して作成。
- 論理ボリューム (LV:Logical Volume)
- ボリュームグループの一部(または全部)を使って作る仮想的なパーティション。
- 従来のパーティションと同じようにこの論理ボリューム上にファイルシステムを作り利用可能
- lvcreateコマンドを使用して作成。
— Btrfs(B-tree File System)————————————-
- 比較的新しく高機能なLinuxのファイルシステム。
- マルチデバイスへの対応: 複数のデバイス(マルチデバイス)を直接扱える。
- /dev/sda1」と「/dev/sdb1」にBtrfsファイルシステムを作成する
- -> # mkfs.btrfs /dev/sda1 /dev/sdb1
- サブボリューム
- ディレクトリの一部を「サブボリューム」として個別のファイルシステムのように扱える。
- サブボリュームを使うことで、ある時点のファイルシステムの状態を ”スナップショット”(バックアップ)として取得する
- 「/home」のスナップショットを「/tmp/home_bak」という名前で取得する
- -> # btrfs subvolume snapshot /home /tmp/home_bak
- 圧縮
- 自動でデータを圧縮できるようになっています。マウント時に自動圧縮を有効にするオプションを指定。
— exFAT(Extended FAT: イーエックスファット)—————
- USBメモリのようなフラッシュドライブ向けのファイルシステム。
- マイクロソフトが開発したプロプライエタリなファイルシステム
- LinuxでのexFATの利用にはFUSE(Filesystem in Userspace)が必要
- フラッシュドライブ向けのファイルシステム
- 4GiB以上の大容量のファイルを扱える
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- パーティションはただの領域であり、それだけではデータの読み書きすることができない。
- ファイルシステムで「フォーマット」することで、ファイルを単位としたデータの管理が行えるようになる。
- この操作には mkfs などのファイルシステムを作成するコマンドを使用。
- ファイルの読み書きを行うためには、ファイルシステムを現在のルートファイルシステム上のどこかにマウントし、ルート (/) からのパスを使ってアクセス可能にしなければならない。この操作には mount コマンドを使用します。
- 新しいハードディスクを Linux システム上で利用する手順
- パーティションを切る(基本パーティション、拡張パーティション、論理パーティションを作成)
- 各パーティションをフォーマットし、ファイルシステムを作る
- 作ったファイルシステムをマウントする